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BLOG わたしの想い

わたしの点と線〜今の自分は全然わかっていない

いきなりですが、私には「プロセス味わいたがり気質」みたいなものがあります。
何かに取り組むとき、ただ物事をこなすのではなく、楽しんでやりたいなーと思いがちということです。

それから、「世の中的な正解は知らんが、自分の納得できることをやりたい」という、頑固者気質もあります。

だから、新しいことを始める時は、それが自分にとって納得感のある面白そうなことであれば、大きな決断であっても大胆に迷いなく始められます。
逆に、楽しめなさそうなこと(ちょっとやりたくないこと)はずっと着手できないことも…

体を鍛えることは、運動嫌いの私にとって、ずっと着手できていないことのひとつです。
何度も自分がコーチングを受ける時のテーマにしたことがあるのですが、なかなかうまく行かず。
だって、楽しいイメージを全然思い描けないですもん。全然やりたくないんです。
でも、とうとう自分の中での体を鍛えることの重要性の上昇を感じたので、この件に関しては「楽しいを捨てる」という決断をしました。笑
お仕事モードで、割り切って効率的にやっていきます!

コーチングを始めたばかりの頃の話

この「楽しいを捨てる」ということから、ふと思い出したのは、コーチングを始めたばかりの頃のこと。
今思えば、始めたばかりの頃、コーチングをすることは全然楽しくなかったなー、ということです。

そもそも私は、クライアントとしてのコーチング経験のない状態で、「よし、プロコーチになろう」と決めたんです。
我ながらちょっと信じられないですけど。笑

2019年のことですが、私はただ、仕事を変えたいと思っていました。
もともと、東京のベンチャー企業で会社の数字を管理するような仕事をしていました。
月次、四半期、年次の決算スケジュールに合わせて動く、ロジックと正確性と専門知識を求められる、変化スピードの早い仕事でした。
それなりに面白くやっていたのですが、忙しすぎたり、自身に合っていないと感じていたり(数字や正確性が苦手‥)、他にもこのままではいけないなーと思うようなことがあったりして、
個人でいつでもどこでもできる仕事、自身の感性やコミュニケーションを使う仕事、自分の人生経験が糧になっていくような仕事をしたいなーと思っていました。

そういう仕事って何かな?といくつかリストアップしてみた中に、「コーチング」があったんです。
実際に受けたことはなかったけれど、コーチングというものがあることは、セミナーなどで知っていたんですね。
そしたら、たまたま前職の社内にプロコーチの方がいらして。
それまで個人的にお話したことはなかったんですが、「コーチングに興味あるのでお話聞かせてください」とお願いしたら、快くご対応くださって。
その時の傾聴っぷりや温かいあり方に「こんな人がやっているコーチングは良いものに違いない」と思い、「よし、プロコーチになろう」と決め、その後すぐにコーチ・エィ アカデミアというコーチングスクールに申し込みました。
たまたまそんな方に巡り会えるなんて、改めて、本当に自分はラッキーな人間です。
だから、先に魅力的なワークショップデザイナーに巡り合っていたら、きっと私はワークショップデザイナーになっていたんだと思います。
それぐらいの動機で始めました。

それが、2019年の秋から冬にかけてのことです。
コーチングがどんなものなのか、自分がどんなコーチになりたいのかもわからないなか、「プロコーチになる」という決意だけ握りしめて、とにかく目の前のやらなきゃいけないことに取り組んでいました。
始めたばかりの時は、会社の仕事をしながら、早朝や昼休みにスクールの勉強をし、その隙間でクライアント候補を見つけてセッションをさせてもらうという目まぐるしい日々で、過労による風邪から声帯炎になり、1ヶ月くらいまともに声が出なくなったほどでした。
その後、会社を辞めてからは時間的余裕はできましたが、コロナが起きたり滋賀に引っ越したりと、環境面での大きな変化がありました。
そんな変化に一生懸命適応しながら、ただ粛々とコーチングを学び、セッションをしていました。

今思えば、その頃、コーチングをすることは全然楽しくはなかった。
もちろん、嫌々やっていたってことじゃないですよ!
クライアントさんの話は興味深く、新しい知識やスキルを学ぶことも面白かった。
でも、「コーチングをする」という意味で楽しいと感じられるようになってきたのは、始めてから1年ぐらい経ったころだったと思います。

やっぱり、コーチングの楽しさをわかるまでに時間と経験が必要だったということだと思います。
最初は「こうやってみましょう」と言われたことを、自分なりに一生懸命やっているだけですから。
その時に、自分がどんなことを感じているのか、自分の中でどんなことが起きているのか、相手はどうなのか、自分と相手の間だとどうなのか。そういうことを感じる余裕がないですから。
だから、この「全然楽しくなかったな」というのも「今思えば‥」の話ですね。そんな楽しさがあるという事自体、当時はわかっていないわけですから。
ただ、メンターコーチやコーチングクラスでのフィードバックから「自分は成長しているらしい」と感じたり、クライアントの方の様子から「それなりに役立っているようだ」と感じたりすることが、続けていく力になったように思います。
あとは、払った学費ととりあえず決めた目標(プロコーチとACC)も、「まずはそこまではやってみよう」と思わせてくれたものだと思います。

今は、コーチングをすることは、とても楽しいです。これからも、もっと楽しくなっていく予感があります。
同時に、コーチングというものも、興味深く面白いです。
クライアントさんたちは素晴らしく、周囲のコーチング界の方々は温かく尊敬できる方ばかりです。
コーチングというものが自分にあることによって、これから広がっていく他の可能性も感じています。
本当に始めてよかったなと思っています。

だから、今だから思うことは、「よくわからなくても始める」とか「楽しくなくても続けてみる」ということは大事だなということです。

私の中にある点と線

時々「Connecting the dots」のことを考えます。スティーブ・ジョブズの有名なスピーチです。

You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards.
So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. 
You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. 
Because believing the dots will connect down the road, it gives you confidence to follow your heart; even it leads you off the well-worn path. And that will make all the difference.

先を見通して点をつなぐことはできない。後から振り返ってつなぐことしかできない。
だから将来何らかの形で点がつながると信じることだ。
何かを信じ続けることだ。直感、運命、人生、カルマ、その他何でも。
なぜなら、点と点がつながって道になると信じることは、自分の心に従うための自信になるからだ。たとえそれで人並みの道から外れたとしても。
そのことが大きな違いを生むだろう。

間違いなく、コーチングは私の点です。
何の保証もなく、ろくな計画もなく、直感にしたがってエイッと踏み出した点です。

コーチングが楽しいと感じられるようになってから、「あれ?これと同じ感じ、知ってるかも」と感じることが出てきました。
過去に自分が興味を持って取り組んだこととの、共通項に気づくようになったのです。
そうすると、自分の中の点たちが線としてつながってきました。

そのことによって、私にとってコーチングは、ますます面白く興味深いものになってきました。
自分の中のコーチングの意味が、他の点とのつながりによって変化しています。

それに気づくことは、確かに私に自信を与えてくれていると思います。
まずは、私の中にはすでに多くの点があるのだということ。
そして、自分は確かに正しい道を進んでいるのだということ。
そういうことが、私に自信を与え、新たな点へと踏み出す背中を押してくれます。

今の自分は全然わかっていない

ここまで書いてみて改めて思うことは、今の自分は全然わかっていないということです。
これから起こることも、すでに自分の中にあるものも、それらから立ち上がる意味も、です。

コーチングを始める前、コーチングがどんな点なのかも、何につながるのか、それがどんな道になるのか、全然わかっていませんでした。
たぶん、今も、まだまだ全然わかっていないのでしょう。

何かを始める前にわかったつもりになっていることなんて、本当に大したことないもんです。
コーチとしてクライアントと関わる中でも思うことですが、
今わかっている理想や恐れなんて、今の自分に想像できる範疇でしかありません。
実際に進みだして、変化して成長すると、最初に描いた像なんてどんどん超えていってしまう。
それは、今できる想像の範疇を遥かに超えたものなのです。

その想像を超える部分が可能性です。
今の自分は全然わかっていません。
だから、可能性もそれだけ広がっています。

さて、ここまでの流れから、冒頭の私の体を鍛えることを考えるとどうなるんでしょう。
楽しいとか楽しくないとかグダグダ言ってるけど、とにかくやってみなはれってことでしょうか。
そして、やってみたら、少なくともその点がくっきりはっきりするまでは続けろってことですね。
本当の面白さがわかるのは、それからなのでしょう。

書きながら、なんだか自分に巨大なブーメラン飛ばしてるなーと思いつつ、とりあえず、プロテイン買ってジムの体験申し込みました〜!

自分の中にある点に気づき、そしてそれらをつなげるために、コーチングはいかがでしょうか?

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BLOG うつろう風景

足し算の時間、引き算の時間

すっかり春めいてきましたね。

2月の終わりから3月頭にかけて、寒いし、2回も転ぶし、奥歯は折れるしで散々だったのですが、最近は急速にウキウキ感が高まってまいりました。
あたたかい陽射しを浴びることが、こんなにただただ嬉しいなんて、雪の降る地域で暮らすまで知らなかったことです。

3日ほど前までは「あれ?ひょっとして花粉症治ったんじゃない?」なんて思っていた私ですが、今は岩清水のように湧き出る鼻水と共に暮らしています。

春の琵琶湖。ボートで釣りをしている人をよく見かけます。

さて、今日は、最近よく考える時間の捉え方のことを書いていこうかなと思います。

「終わらせないでいられる」才能

先日、コーチングの勉強会で、ギャラップ認定ストレングスコーチからストレングス・ファインダーについて学ぶ機会がありました。

ストレングス・ファインダーとは、自身の強みのもとを診断できるツールです。
その強みのもとは34の資質に分類されていて、診断を受けると、自分の持っている資質の順位を教えてくれます。

私の場合はこんな感じ。

34の資質は、実行力、影響力、人間関係構築力、戦略的思考力という4つのグループに分けられます。

私の上位資質には人間関係構築力が多くて、これらの強みを使ってコーチングしているんだなとは思っていたんですけど、先日の勉強会では、また違う気づきがありました。

そこでは、参加者7名の資質を上位からズラッと並べた一覧表をシェアしていただいたんですが、他の方たちの結果と比べてみて、
「私、こんなに実行力がないのって、もはや才能じゃない?」って思ったんです。
はい、ポジティブ発揮してます。
だって、こんなに上位に実行力の資質が少ない人、他にいなかったんです。笑

実行力って、「終わらせたい」才能なんですって。
だから、私は終わらせなくても平気な人とも言えるのかもしれません。
「終わらせないでいられる」才能の持ち主として開き直って生きるのもありなんじゃない?と思ったとき、思い出した出来事がありました。

タロットが教えてくれた、自分らしくないやり方

この勉強会の少し前のことですが、コーチング仲間がタロットを使ったコーチングを始めたので、試しに受けさせてもらいました。
タロットって初めてやったのですが、今どき、アプリでできちゃうんですね!びっくり。
その方は、コーチング×無意識的コミュニケーション×タロットの組み合わせでやっていて、テーマを決めて、カードを引いて、その内容を読み解いてもらい、それに対して感じたことを話しながら色々なことに気づくという体験でした。

その時の私のテーマは「4月からのスタートを迎える上で障害が有るのか」。
「障害」というのは「タロットってどんなテーマに向いてるんですか?」という話の中から出てきた言葉だったんだけど、それがわかれば4月に向けての3月の過ごし方がはっきりするかなーと思っていたんですね。

結果、話してみてわかったことは、「3月/4月って、バチッと区切ろうとしなくていいんじゃない?」ってこと。
4月を迎えるために3月をバチッと終わらせなくちゃいけない気がしていたけど、そのやり方が合っていないから、なーんかモヤッとして無駄に色々考えちゃったのではないかと。
自分に合わないやり方でやろうとしていたことに、違和感が生まれていたのかもしれないですね。

この「先を見据えて、今やるべきことを判断する」というやり方が、なんとなく「良いやり方である」と、自分の中に刷り込まれているような気がします。
でも、これって、「終わらせる」ことを目指すやり方だと思うんです。

もちろん、それが必要だったり有効だったりするシーンはあるし、私の中にもそういうやり方で対応する事柄も多々あるのですが(確定申告とか)、
私は「終わらせないでいられる」才能の持ち主なので!
その必要がない時は、そういうやり方を選択する必要はないよなーと改めて思ったのでした。

足し算の時間、引き算の時間

「足し算の時間、引き算の時間」という言葉を、最近よく思い出します。

これは「ポストコロナの生命哲学」という本で美学者の伊藤亜紗さんが書いていたのですが、もともとレビー小体型認知症の樋口直美さんがお話されていたことだそうです。

引き算の時間というのは、ゴールを見据え、そこから逆算して今しなければならないことをするようなことです。
先々の予定や計画を頭に置いて、私たちはいつも時間を引き算し、現在よりも何時間後、何日後に意識を向けています。

樋口さんは、認知症になってから、この時間の引き算に非常に苦労するようになったそうです。
現在の感覚があいまいで、日々の体調変化も大きいため、例えば3日後が締め切りだからといって今日は全体1/3の量をやればいいという単純な話ではなくなってしまった。
この引き算の時間は「時間が均一である」という前提のもとに成り立っているのですね。

一方で、足し算の時間というのは、植物が持っている時間です。

それは、太陽の動きに合わせて日々、少しずつ足していくという純粋に生理的な時間です。
晴れる日もあれば曇る日もあり、「この日までにこれだけの日光を浴びるのだ」なんて予め決めても仕方がありません。
未来が予測できなくても、今できることを少しずつ積み重ねて足していく。
足し算の時間での一日一日は、自ずと不均一になります。

私達は、コロナによって、終わりを予測できないものがあるという事実に改めて直面しました。
コロナ禍で植物に興味を持つようになった人が多いのは、そのことで多くの引き算の時間が機能不全になり、私たちの感覚が植物にシンクロしたのかもしれないと、伊藤さんは書いています。

確かに、私が普段意識している時間は、引き算の時間ばかりかもしれません。

1日は24時間で、何時にあれをする、それまでにはこれを済ませるということを、当たり前のようにしています。
それを均一にできない時に「自己管理ができていない!」なんていう考え方もありますよね。
それは多分、社会のかなりの部分が均一な引き算の時間を前提に動いていて、各々もそうあることが合理的だからだと思います。

でも、引き算の時間だけじゃなく、足し算の時間も自分の中には生得的にあるのです。
それを忘れないことって、大事なんじゃないかなーと思います。

ふたりの子ども、それぞれの時間

私には、ふたりの子どもがいます。
彼らの時間の感覚を観察してみると、それぞれの足し算の時間と引き算の時間に気づきます。

7歳の長男は、もうすぐ小学2年生。
決められた時間に合わせて動くことには慣れてきて、「時間を守らねば!」という強い気持ちを感じることがよくあります。
この1年で、時計を読んだり、時間の計算をしたりすることもできるようになりました。

彼の朝は大騒ぎ。
私や夫が「今は何時何分?」とか「あと何分で家を出るの?」と確認をすると、あと10分ぐらいのタイミングから「もう絶対に間に合わない!」と絶望した様子でベソをかき始めます。
話を聞くと、残っている支度は毎回3分あればできるようなもの。
「10分あるから大丈夫よ、間に合うよ」と声をかけて、やらなきゃいけないことを確認し、ひとつずつ終わらせて、出かける彼を見送ります。

彼の場合、出なきゃいけない時間も、それまでの残り時間もわかるんだけど、それまでに何をやらなきゃいけないかというGAP分析と、それにはどれくらいの時間が必要なのかという予測が、まだまだこれからなのかなと思っています。
私たちは、「あと10分!」って気づいた瞬間に「今日は朝ごはんはパス!」みたいな判断を自然としていますが、あれって実は複雑なことなんですね。
つくづく、引き算の時間は学習して獲得するものなんだなーと思います。

3歳の次男は、今この瞬間を生きる天才です。
過去の出来事はよく覚えているし、「この後あれしたい」といった主張も上手にしますが、時間の長さは意識していない、つまり、均一ではない時間を生きているように見えます。

彼は、朝、親が「もう保育園に行く時間だよ!」と言っても、「ブロックやってから!」とすごい大作を作り始めたりします。
逆に、「次の予定まで時間あるから、ここで10分ほど時間つぶしたいな」なんて親が思っている時でも、この場に飽きたから今すぐ移動したいわけです。
私は、そんな彼と時計との狭間でハラハラしながらも、彼のことをなんだか眩しく、羨ましく感じています。

だから、私に余裕がある時、彼と一緒に彼の時間を過ごせると、大きな喜びを感じます。

昨日は保育園が午前保育だけだったので、午後にふたりで温泉に行ったんです。
私は、温泉の駐車場に到着したら、とっとと受付を済ませて、早く温泉に入りたいのです。
その後のあれこれの段取りを考えるとここでの時間はこれくらい、という引き算をしているからです。
でも、彼は、駐車場の目の前にある小川が気になっていて、そこで生き物を見つけたいと思っている。
「早く行こうよー」と声をかけてみたものの、全然動く気配なし。
今日は別に絶対しなきゃいけないことがあるわけじゃなかったので、その後のあれこれプランは脇に置いておいて、彼と小川のほとりでしばらく過ごすことにしました。

彼のペースに合わせようとする時、体の使い方を彼に近づけることがポイントだという気がします。
彼の横に一緒にしゃがんで、彼と一緒に小川を眺め、彼と一緒に陽射しを感じ、彼と同じペース、トーンで話す。
そうしていると、自分の中に彼に流れる時間が取り込まれて、彼の足し算の時間を感じます。
それは心地よく満ち足りた、終わりを目指さなくてもよい時間です。
すごく地に足のついたような、今ここにしっかりつながっている感覚を持てている自分に気づきます。

この足し算の時間への切り替えのおかげで、その後の温泉も、いつもに増して気持ちよく味わえた気がします。
たぶん、立ったままで「早くー」と言っていたのでは、足し算の時間は感じられなかったんじゃないかなと思います。

知らないうちにカメラロールに追加されていた我が家の朝の風景
座り込む次男。さすがに私の脚は柵の間に入らなかった…

ネガティブ・ケイパビリティとコーチング

「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉をご存知でしょうか?
「事実や理由を性急に求めず、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいられる能力」だそうです。
「分からないものを分からないまま、宙ぶらりんにして、耐え抜く力」とも表現されます。

逆は「ポジティブ・ケイパビリティ」。問題解決能力のことです。
学校教育でも、社会に出てからも、この問題解決能力が重要と言われ、一生懸命に鍛えてきた能力ではないかと思います。
でも、早く問題解決しようとすると、物事を単純化し、浅い理解で対処してしまいがちです。
そう簡単には解決できない複雑な物事に対して、深い理解をもって臨もうとする時、このネガティブ・ケイパビリティが必要になります。

「終わらせないでいられる才能」って、このネガティブ・ケイパビリティなんじゃないかなという気がします。

私はコーチングを始めてから、自分が、結論や問題解決に焦って飛びつきにくくなったと感じています。
それは、コーチングで扱う事柄の大半が、一般的な正解の無い問いであることと関係があると思います。

コーチングの中では、よく分からないことを「そうなんだね」とそのまま受け止めて、そのまま置いておくようなことがよくあります。
セッションの終わりに、「ここまで話してみて、何か気づいたことはありますか?」といった質問をよくしますが、それは結論を出すためではなく、分からないことも含めた今の状態を確認するための振り返りです。
別に、そのセッションの時間内で、何もかも分かる必要はないんです。
セッションが終わった後にも、自分の中にある「よく分からないこと」と一緒に生きることで、また新たに気づいたり、考えたりすることがあります。
そういうことが生きることを変えていくから、何かを実現できたり、成果を得られたりということにつながっていく。
そんな効果がコーチングにはあるように思います。

生きる上ではきっと、足し算の時間も引き算の時間も、ネガティブ・ケイパビリティもポジティブ・ケイパビリティも、どちらも必要なのだと思います。
私達の中には、すでにどちらもあるのです。
そして、それらは付き合いようによって、変化していくもののようです。

まず大切なことは、それらが「ある」ということに気づくことだと思います。

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BLOG 人生にコーチングを!

自分の言葉で話す人

私は、どんな方の人生にもコーチングがあればいいなと思っています。

でも、コーチングを経験したことのない方は、
「コーチングって受けたら実際にどんな変化があるの?」
と疑問に思っていらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、その疑問にお答えすべく、実際にみみをすますラボで継続セションを受けてくださったクライアントの声をご紹介させていただきます。

クライアントご紹介

今回ご紹介させていただくクライアントさんは、しっちーです。

しっちーもコーチングをやっていて、とあるコーチングの練習会で知り合ったのを最初に、その後もゆるくFacebookで繋がる仲でした。
私が「ホームページを開設しました」と投稿したところ、「コーチング受けたいです!」と一番に連絡くれたのがしっちーです。
あの時は本当に嬉しかったな。

しっちーには、月1回のペースで5回のセッションを受けていただきました。

クライアントの声

しっちーからは、こんな体験談をお寄せいただきました。

ほそかわさんと5カ月間の継続セッションをしました。
セッションを振り返り、ほそかわさんを選んで本当に良かったと思う点について。

当初わたしは成し遂げたい目的があり、それは自分一人の力ではできないと思い、成功させるため、5ヶ月の継続コーチングの申し込みをしました。

体験セッション時、
わたしの想いや目的を60分しっかりと聴いていただいた後
思いがけないことを言われました。

「その目的は本当にしたい目的なの? わたしにはそう感じ取れなくて
 せっかくならやりたいと思うことをやりませんか?」

本当に驚きました。
何に驚いたかというと、その言葉や内容ではなくて、
クライアントの継続セッションの要の部分を、
クライアントの為に否定したところです。
継続セッションの仕事がなくなる可能性があるにもかかわらず、
しっかりとクライアントに向かい合ったフィードバックをくれた事。

「この人のセッションなら 前に向かって進める」と心から思えました。

セッション前とセッション後の大きな違いは、
今後の自分の一生にとってかけがえない価値観を得られたことです。

ほそかわさんのセッションで特殊に感じたのが、
全5回の継続セッションの各回のテーマを 
体験セッションの時に決めてしまうところです。

おかげで、
各回のセッションのテーマを常に頭の片隅に置く生活がはじまり。

それにより普段の生活の中での行動がいつもと変わったり、
自分探求が自然に必然と行われたり等

そして、セッションの時に自分を深掘りして
ほそかわさんの誘いにより、
それまでの行動・これからの行動の真意に気づくことができる。

それを5か月間みっちりすることにより、
自分が本当に欲しかった価値観を手に入れられました。

セッション中のほそかわさんは、常に穏やかな表情で話を聴いてくださり、
フィードバックもほそかわさんの価値観や思いなどは反映させずに、
純粋に会話の流れで思ったことや感じた違和感などをフォーカスして、
新たな気づきを促してくれます。

ほそかわさんのコーチングのおかげで、
とても充実した波乱万丈な5カ月間を楽しく過ごせました。

実は、しっちーには「400字くらいで体験談を」ってお願いしていたのですが、書いてみたら、ところがどっこいの長さになったとのこと。
でも、嬉しいことばかりの内容なので、そのまま全文掲載させていただいてます!
しっちー、ありがとう!

私からのメッセージ

しっちーとのコーチングで特に印象に残っているのは、やはりそのテーマのことです。

しっちーは、「各回のテーマを最初に決めてしまうやり方が特殊だった」と書いてくれていますが、実はこれ、私にとってもしっちーが初の特殊ケースでした。
通常は、各回じゃなくて全体(全5回ならその5回通して)のテーマを最初に決めているんです。

しっちーにテーマを確認した時のことは、よく覚えています。

私が「この5回のセッションのテーマを決めたいんだけど、何か思い浮かぶことはある?」と質問すると、
しっちーは「5回ですか…」と少し考えてから、「開ける、覗く、潜る、拒絶、和解っていうのが浮かんできました」とつらつらと答えたのです。
私は「え!?瞬時にそんなの出てきちゃうんだ!」とびっくりしながら、「じゃあ、その5つをまとめるとどうなるの?」と質問を重ねました。
すると、しっちーはもう少し考えてから、全体テーマを「Reborn」と名付けました。

もう、この時点で、私はワクワクが止まらない状態です。
圧倒的世界観!
こんなにかっこよくて壮大なテーマで、今後もドラマティックな展開が予想されているわけです。
「わー、これからどうなっちゃうんだろう!」と、ただただ期待で胸いっぱい。

その後は、しっちーが書いてくれているとおり、しっちーは自分が最初に決めた各回テーマに沿って、自分を探求する濃い5ヶ月を過ごしたのです。
開けたり覗いたり潜ったりっていうのは、自分の中を探求するという意味ではイメージしやすい気がします。
でも、拒絶も和解も、本当にあったんですよ。
しっちーにとって必要な拒絶と、その先にある和解が、本当にあったのです。
セッションを始めた時には「5ヶ月後の状態なんて想像できない」って言ってたけれど、自分に必要なプロセスはちゃんとわかってたんだなーと思いました。

こういう、ゴールに向けてのプロセスを設定してから進めるやり方って、仕事をする上では割とよくあるやり方かもしれません。
例えば新しいプロジェクトを始める時、最初のミーティングでは顔合わせ、次は企画内容の確認とアイデア出し、その次にアイデアをまとめて、役割分担を決めて…みたいなことを予め計画しておくやり方です。

きっと、しっちーもお仕事でそういう進め方をすることがあるんだと思います。
でも、それを自分の言葉で表現できちゃうのが、しっちーだと思います。
その人やその人の世界は、その人の話す言葉でできていると聞いたことがあります。
この5ヶ月間、しっちー自身の言葉で、しっちー自身やしっちーの世界を探求することができたから、しっちーは「自分が本当に欲しかった価値観」をちゃんと手に入れられたんだと思います。

そう。しっちーは、自分の言葉で話せる人なんです。
しっちーが体験セッションの時に驚いたと書いてくれているエピソード、実は私はそんなに意識していなかったことなのだけれど(仕事がなくなるかもしれないなんて、微塵も思いつかなかった。笑)、きっと「あれ?今、自分の言葉で話してないな」と違和感があったのだと思います。

コーチングをしていると、自分の言葉で話すことを忘れてしまっている人に出会うことがあります。
そういう人とは、まずは自分の言葉で存分に話せるように関わっていきます。

でも、しっちーはちゃんと自分の言葉で話せる、とても魅力的な人です。
私はしっちーに興味津々です。
だから、これからも、堂々と自分の言葉で(もちろん言葉だけじゃないかもしれないですね!)世界と関わっていってほしいなと願っています。

さいごに

自分の言葉で話すことで、自分の世界を探求し、自分が本当に欲しかった価値観を見つけることができる。
見つけたその価値観は、その人の一生にとって、本当にかけがえのないものになると思います。

自分の言葉で話すって、簡単なようで難しいことです。
社会生活を営む上では、相手に正確に伝えるために、相手の言葉で話すことが求められるシーンが多々あります。
また、役割があれば、その役割に応じた言葉を話さなきゃいけないこともあります。

ただの自分として、自分のために、自分の言葉で話す。
そんな機会を増やしてみることで、その後の人生において大切な何かが手に入るかもしれません。

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BLOG コーチの道具箱

「経験学習サイクル」〜経験から学ぶプロセスのモデル

コーチングをする時、コーチは、コーチングスキルとは別に、セッションの中でちょっとしたツールを使うことがあります。
診断やアセスメント、フレームワークやワークシート、論理やモデルなどなど。
そういったものを使うことで、コーチングに新たな視点や情報を持ち込むことができるようになります。
そして、こういったツールには、自分のことを知る上で有益なものが多くあります。

この記事では、そんなコーチの道具箱より「経験学習サイクル」というモデルをご紹介させていただきます。

なぜ経験学習なのか?

経験学習とは、文字通り「自らの経験から学ぶ」ことです。

真正面から「経験から学ぶことが大切です」と言われると、「今更何をそんな当たり前のことを…」という気分になるかもしれません。
それぐらい、私たちは個々に異なる背景を持ち、異なる経験をしていて、そこから自分に最適な学びを得ていくことの必要性を感じているのだと思います。

ここで言う「学習」や「学び」は、かなり広い意味のものです。
いわゆるお勉強や、知識やスキルを得たり能力を向上させたりすることはもちろん、「自分自身がどんな人間か」を知り、更新していくことも含まれます。
私たちは、自らの経験に自分で意味づけをして、自分自身を定義しているからです。

日々の暮らしや物事に取り組む際に、何かを達成することは素晴らしいことですが、それだけが全てではありません。
そのプロセスで起きる、新しい何かを知ったり、学んだり、できるようになったりという変化や成長には、この先の人生に活きる価値があると、私は思っています。

そんな自分の変化や成長に意識を向けるために、この経験学習のプロセスを知ることは有効です。

経験学習サイクルとは?

経験学習サイクルとは、コルブによって提示された経験から学ぶプロセスのモデルです。

このモデルのポイントは、学習は経験の把握変換の組み合わせでできているという捉え方です。
縦の軸が、経験の把握です。これには、具体的、直接的に感じ取ることと、考えることでどんなことにも適用できる抽象的概念にすることの2つの方法があります。
横の軸は、経験の変換です。経験を学習に変換するためには、試してみることと、観察して気づくことの2つの方法があります。

この経験の把握変換の4つのステップからできているのが、経験学習サイクルです。

コルブの経験学習サイクル

この経験学習サイクルでは、経験からの学びは、①経験(具体的な経験)②内省(内省的観察)③概念化(抽象的概念化)④実験(積極的実験)でできています。

①まず具体的な経験があります。ここで大切なのはFeeling。今ここで起きている感覚や感情を味わいます。

②次に内省的観察。その経験を振り返り、経験の中で起きていたことを観察します。ここでのポイントは、発散=広げること。様々な視点から振り返ることで、気づきの種類も増えていきます。

抽象的概念化では、その経験の意味を考えます。このステップを「教訓を引き出す」と表現している本もあります。具体的な経験を、今後も活かせる概念やアイデアに取り込んでいきます。

④次は積極的実験です。ここまでで得たことを新たな状況に適応させるために「じゃあどうする?」を実行に移します。①具体的な経験との違いは、予め決めた上で試してみようとする(実験)という点です。

そして、④で起こした行動は新たな経験を生み、また新たな経験学習サイクルが始まります。

このサイクルを回すことで、人は経験から学んでいます。

それぞれの学習スタイル

繰り返しになりますが、この経験学習サイクルは、経験から学ぶプロセスのモデルです。
モデルというのは、複雑な現象を大きな枠組みで理解するための概念図です。
モデルを使うことで、自分の中で起きている複雑なプロセスを整理して、取り扱い可能な状態にすることができます。
なので、取り扱い可能な自分の情報を増やす=自分を知るためのひとつの視点として、この経験学習サイクルというモデルを使ってみることをオススメします。

コーチングをしていると、経験学習サイクルのどのステップを好み、どのステップを避けがちなのか、人によって傾向があることに気づきます。
これが、その人の学び方のパターン=学習スタイルです。
そして、その学習スタイルは、状況や取り組む内容などによって変わります。

まずは、この経験学習サイクルに照らし合わせて、様々なシチュエーションで自分がどのステップにいるのかを振り返ってみると良いかもしれません。

例えば、私の場合、基本的には②内省的観察が大好きです。
昔から、十分に思い巡らしたり、じっくり考えたりする時間が足りないと、イライラしてしまいます。
最近は、内省した内容はメモに書き留めています。複数のメモの間に意味やつながりを見出して③抽象的概念化しながら思考を深めている時は、とてもワクワクしています。
コーチングをしている時は、①具体的経験のステップにいます。今ここでクライアントとつながること、そこで起きていることを感じ取ることに喜びを感じます。
一方で、何かを計画的にやり遂げるようなことは、どうしても必要な場合以外は好んでやりません。

このように、4つのステップという切り口を持つことで、自分の学び方の傾向を観察しやすくなります。

経験学習サイクルとコーチング

時々、これからコーチングを受け始める方から、「どうすれば、コーチングをうまく活用することができますか?」と質問されることがあります。

もちろん、コーチングの活用法に決まりはありませんし、それぞれのニーズに個別に対応できることが一対一のコーチングの魅力だと思います。

でも、慣れないうちは手探り状態ですよね。
何か参考になる指針があると、試してみやすいかもしれません。

そういう時に、この経験学習サイクルをご紹介することがあります。

自分が避けがちなステップにコーチングを活用するのは、オススメの方法のひとつです。
自分ひとりでは普段やらないこと・やれないことに取り組むと、当然、今までとは違うことが起きるので、変化や成長を感じやすいものですね。

私の場合、「こうやってみよう」と予め決めて取り組むステップを避けがちです。
絞り込むことが苦手なんです。
例えば、「コーチング力を上げる」という目標がある場合は、自身のメンターコーチにフィードバックをもらいながら、課題とそのために取り組むことを一緒に決めて進めています。
そうすることで「これができた」「あれができた」が明確になるので、成長実感を得やすいように思います。

もうひとつのオススメは、自分の好きなステップにコーチングを使うことです。

内省大好きな私は、コーチと何かについて語り合う時間が大好きです。
視点を増やし、もっと広く、深く考えて、より多くの気づきを得る。
そうすると、ふと「あ、こういうことだ」というアイデアが降りてくることがあるんです。
私の新しい行動は、そういうアイデアから生まれるものが大半です。
そうやって生まれた新しい行動から、また新しい経験と学習が生まれます。

このように使い方は様々ですが、経験学習サイクルという視点が増えることで、コーチングを始めやすくなったらいいなと思います。

経験学習についてもっと知りたいという方は、書籍(最強の経験学習)やレポート(THE KOLB LEARNING STYLE INVENTORY 4.0・英文)を読んでみてくださいね。

経験から良い学びを得るために

とある研究によると、成人における学びの70%は自身の経験から、20%は他者の観察やアドバイスから、10%は本や研修から得ているそうです。

一方で、学習性無力感という言葉もあります。
これは、過去の経験から「こんなことをしても無駄」と学習してしまっている状態です。
やる前から諦めてしまうパターンですね。硬直化した組織でよく見られます。

私達は、良くも悪くも経験から学んでしまうものなのですね。

経験から良い学びを得るために大切なのは、「自分はこの経験から何を学んでいるのか」に気づくことではないかと思います。
そのためには、その経験や学びのプロセスについて、誰かと話をすることが有効です。
経験から学ぶためのパートナーとして、コーチをつけてみてはいかがでしょうか?

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「自分のトリセツをつくる」

私は、どんな方の人生にもコーチングがあればいいなと思っています。

でも、コーチングを経験したことのない方は、
「コーチングって受けたら実際にどんな変化があるの?」
と疑問に思っていらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、その疑問にお答えすべく、実際にみみをすますラボで継続セションを受けてくださったクライアントの声をご紹介させていただきます。

クライアントご紹介

今回ご紹介させていただくクライアントさんは、さやかちゃんです。

さやかちゃんとはもともと軽く面識があって、私がコーチングを学び始めた頃に練習相手的に何度かセッションを受けてくれたのが1年半ぐらい前のこと。
その後、約1年前からは正式なクライアントとして、これまで10回✕2シリーズを受けてくださっています。
その10回✕2シリーズの約1年は、「かろやかになる時間」というテーマでコーチングをしてきました。

さやかちゃんにとってこの期間は、首都圏から地方に移住して、新たな生活、新たな仕事を始めるという、大きな環境変化を起こした時期でした。
私も同時期に似たような環境変化があったり、世代や家族構成も近かったりして、さやかちゃんの存在には励まされることが多いように思います。
だからというわけではないけれど、セッションを通して、私もたくさんの刺激や影響を受けている実感のあるクライアントさんのひとりです。

クライアントの声

先日、「かろやかになる時間」シーズン2が終了した後に、さやかちゃんからこんなメールをいただきました。

先日は10回目のセッションありがとうございました。

コーチングを始めた約1年前からは比べ物にならないほど「かろやかに」生きられているなと感じるし、「答えは私の中にある」という自分への信頼感が高まってコーチングの時間を良い意味でうまく使えるようになってきたなと感じます。

心に引っかかることがあると、これを次回のテーマにしようと決める。
何がひっかかったのか、言葉にしてみる。
もしかしたらこの部分は問いを立てることに似ているのかもしれないね。
そのテーマを自分なりに眺めてみたり触ってみたり、仮説を立てたりして過ごしてみる。
それをコーチと共に振り返ってみる。
自分のトリセツの一つに昇華する。

こんなサイクルをこれからも回していければと思います。

このメールを読んで、「なんて素晴らしいサイクルを回しているんだ!」と感動した私は、早速「ブログで紹介させてください」とお願いしたのです。

実は、さやかちゃんに、この「かろやかになる時間」✕2シーズンを始める前(約1年前)に書いてもらった体験談があります。

それがこちら。

長年、悲観的かつ感情的になりがちな自分の思考のパターンを自覚していたものの、なかなか脱却できずにいたため、プロの力を借りるべく隔週でのコーチングを始めました。

最初は、私がコーチングなんて…と思う気持ちもありましたが、自分が考えたい、深めたいと思う話題(それが世間的には小さな悩みや問題であったとしても)を大切に取り扱ってもらう経験を重ねることで、自分の思考を整理するための良い時間として、コーチングを活用するようになりました。

今日は取り扱いたい話題がないなーと思う日も、いざ始まると話したい話題が出てくるもので、顕在化していないけど思考の奥底にたまっている想いについても自覚的であるために、定期的にコーチングの場を設定することの意義を感じています。

いまは、定期的な内省と思考の発散の機会を持つことで、感情も含めた自分の現在地を冷静に見取ることができるようになりつつあります。課題としていた思考のパターンについても変化を感じる機会が増え、コーチングの効果を感じています。

メールの文章と体験談の形式で書いた文章というフォーマットの違いによる硬さの差はあるとはいえ、「かろやかさ」の違いは歴然ですね!

私からのメッセージ

「自分のトリセツをつくる」という言葉。
さやかちゃんとのセッションの中で時々出てくる言葉です。

誰もが皆、きっと死ぬまでずっと、自分自身と付き合っていかなくてはならない。
やることや関わる人、環境が変わっても、自分が自分といることは変わらない。
だからこそ、自分を知り、「自分のトリセツをつくる」ことが重要なのだと思います。

1年前と今のさやかちゃんの言葉を比べて感じるのは、自己信頼のレベルの違い。
「私なんて…」じゃなくて、「私は大丈夫」という力強さを文面から感じます。

コーチングを受けることに対する意識も、
1年前は「コーチしてもらう」「聞いてもらう」という意識が強かったのだけど、今は「コーチと話す」「自分の声を聞く」に近い感覚に変化してきたのだそう。

それは、もちろんさやかちゃんが書いてくれているような良いサイクルを回してきた成果なのですが、根っこには自分を大切にする経験の積み重ねがあるのかなと思いました。
1年前の体験談に、「自分が考えたい、深めたいと思う話題(それが世間的には小さな悩みや問題であったとしても)を大切に取り扱ってもらう経験」という表現がありますが、それは、セッションを通してコーチと一緒に自分が自分を大切に取り扱う経験でもあると、私は思います。
そういう経験を積み重ねることで、「自分自身は大切に取り扱うべき存在である」ということが当たり前になる。
そんな自分との付き合い方の変化が、「答えは私の中にある」と自分への信頼に繋がるのではないでしょうか。

自分のトリセツをどんどん増やしているさやかちゃん。
これからは、その影響力を外に外に広げていくんじゃないかなと思っています。
そのプロセスも、かろやかに進んでいくことを願っています。

さいごに

時々、コーチングに対して、「明確な目標なんてないんですけど…」「特に実現したい立派なことがあるわけじゃないんですけど…」という反応をされる方がいます。
そんな方でも、もやもやと「今のままでいいのかな?」という想いを抱えていることがあります。

そんな方は、自分とうまく付き合っていくための「自分のトリセツをつくる」ことを目的に、コーチングを始めてみてはいかがでしょうか?
何かを達成するのは素晴らしいことですが、それだけが生きることではありません。
何かを目指して進んでいる時も、そうじゃない時も、いつだって自分とは付き合い続けていくわけです。
自分のトリセツを作れるようになることって、人生のいろいろなシーンで使える大きな財産になるんじゃないかなと思います。

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BLOG うつろう風景

春に向かって

今日は久しぶりにブログを書く時間を持てたので、私の近況について書いていきたいと思います。

2月の大雪

私の暮らす場所(琵琶湖の北の方)では、先週末に大雪が降りました。

https://www.instagram.com/p/CZnjYXCPn97/?utm_source=ig_web_copy_link

金曜の夜から降り始めて、月曜の明け方まで。たまに晴れ間の覗く瞬間もありましたが、ほとんど吹雪き続けていました。
我が家の目の前でも大人の膝の高さ(50センチくらい!)まで積もっていて、月曜は市内の学校・幼保園は一斉休業。
雪って、こんなに何もかもを閉じ込めて、何もかもを止めてしまうんだなとびっくり。
土曜に配達予定だった宅急便の荷物が、火曜に届きました。
このあたりは雪が降るエリアではあるのですが、2月にここまで降るのは珍しいようです。

火曜からはすっかり晴れていますが、雪はまだたくさん残っています。

今朝なんて、保育園の玄関前の道が凍っていて。
それに気付かず、息子(3歳)を抱っこしたまま小走りで駆け込もうとした私は、思いっきり前向きに滑って転んでしまいました。
そのせいで息子は地面に頭を思いっきりぶつけてしまって、ちょっとした騒ぎに。
幸い大きな怪我はありませんでしたが(私が膝を擦りむいた)、本当に気をつけないといけませんね。

雪解けの道って、雨上がりとは違うびしょびしょ感があるんですね。
輝く太陽の下、車を運転していると、前を走る車の後輪が跳ね上げた水しぶきに虹がかかる。
うっかり見惚れてしまいそうです。(安全運転!)

こういうことも、ここで暮らすことで、初めて知ったことだなと思います。

近づく春と花粉症

とはいえ、もう立春も過ぎ、「暦の上では春ですが」という時期になりました。

個人的には、春の訪れ=花粉シーズンの訪れだったりします。

私と花粉症の付き合いは、もう20年近いのでは?
今のところ、アレルギーはスギ花粉だけですが、花が咲き始める嬉しい季節にどんより気分になるのは辛い…

なんとか春を楽しみたい思いから、昨年のシーズン後から舌下免疫療法という治療を始めています。
舌下免疫療法とは、3〜5年間、アレルゲンを含む治療薬を服薬し続けることで、アレルギー症状を緩和したり治したりする効果が期待できる治療法です。
今年はまだ効果が期待できる年数が経っていないので、例年どおりの症状が出るそうです。

今日、かかりつけの耳鼻科に行って、舌下の治療薬に加えて、もうすぐ始まる花粉症状に対処するための薬も処方してもらいました。

かかりつけの先生には、この春にどれぐらい症状が出るかはわからないけれど、できる限り、飲み薬ではなく点鼻と点眼で乗り切りたいと相談しました。
飲み薬も色々と種類があって、副作用の出方も色々だとは思いますが、あの感覚が鈍くなる感じが苦手なので…
眠くまではならなくても、コーチングをする時に言語外の情報をキャッチするセンサーが働きにくくなるような気がします。
薬だけじゃなくて、そもそも鼻炎自体が聴覚や嗅覚、味覚に影響があるんだろうな…
コーチングって、きっとそういう色々な感覚を使って行うものなんです。
できるだけ生活の質を下げないよう、様子を見ながら対応していきたいなと思っています。

耳鼻科の先生によると、今年の花粉は、雪が溶けて暖かくなったら一気に飛び始めるだろうという話でした。

好きなものがあるということ

このかかりつけの耳鼻科、自宅から車で30分くらいの場所にあります。
舌下免疫療法が受けられるクリニックが、近所にはなかったのです。

今日も、ひとり音楽を聴きながら、琵琶湖の湖岸を運転して行って帰ってきました。
いつもよりも少しカーステレオのボリュームを上げて、自分の好きな音楽を気ままに楽しむ。

「なんだか、こういうの久しぶりだな」
ふと、そんなことに気づきました。

週末は大雪で家に籠もっていたのもありますが、このところ第六波の影響で子どもの学校の休校が頻出していました。
子どもが家にいる時は子どもに合わせて過ごし、子どもがいない時には子どもに合わせたことでやれなかったことのリカバリーに奮闘し、なんとなく「みっちり感」のある日々が続いていました。
音楽は何かしら毎日聴いているんだけど、ひとりで存分に楽しむ感じじゃなかったんですね。
移動時間とはいえ、とても幸せな時間でした。

私は、こういう時に聴きたいと思える、好きな音楽があることは、本当に幸せなことだと感じています。
好きなものがあることはありがたいことだと、常々感謝しています。

好きなものがあることで、今ここに居場所ができる気がするんです。
これって何なんだろうな?と、少し不思議に思っていたのですが、ある曲を聴いて「なるほど」と思うことがありました。

銀杏BOYZ – 少年少女

銀杏BOYZ、今でもこんなの作れて、この歳になっても刺さっちゃうの、すごい。最近、私の中でリバイバルブーム。
ボーイ・ミーツ・ガール的な曲なのですが、「ここにいてもいいから」という歌詞が何度か出てきます。

そうか、何かを好きになることでここにいる理由ができるんだなと、ちょっとわかる気がしました。
何かに好かれることではなく、自分が好きになることで、です。
その好きになるって、もう「信じる」に近い感じがします。信仰というか。

自分には神様がたくさんいるのかもしれないと思うと、ちょっと嬉しく、心強くなりました。

流れるということ

今日の通院ドライブの帰り道は、スターバックスのドライブスルーで買ったトールラテを飲みながら運転していました。

ふと、前にある人にドライブスルーでスタバを買って運転しながら飲む話をした時に、「ゆきこさんって、すごくエネルギーが溢れてるんだね。お店で座って飲むこともできるのに」と言われたことを思い出しました。

確かにそうなんですよね。
ちょっとお店に寄って飲むこともできるんです。それぐらいの時間はあったし。
そもそもスタバって店舗空間込みの価格設定だから、持ち帰りは割高感がある気もするし。
もちろん、私もお店でゆったり楽しむ時もあります。
でも、そうじゃないことを選択したくなる時もある。

今日、その会話を思い出して、「流れること、それ自体が大事なのかも」と思いました。

車を運転して流れていくこと、音楽とともに時間が流れていくこと。
自分の中に滞り感がある時、そういうわかりやすい流れの中に身を置くことで、軽くなったり、動き出しやすくなったりする気がします。
今日は、そういう「流れること」を求めている時だったのかもしれません。

そういえば、2020年の夏、コロナによる慣れないお籠りに疲れていた頃、少しずつ回復していく過程では、ドライブと好きな音楽の流れの中に身を置く時間が機能していたように思います。
きっと自分にとっての回復キーアイテムなんですね。

スタバはただの欲張りアイテムとして、欲しくなっちゃったんだな。
温かいラテを飲むと、身体の中からホッとしますよね。

そんな「流れ」を意識し始めたのは、映画「ドライブ・マイ・カー」の影響かもしれません。

タイトルの通り、多数登場する車が走るシーンからは、「流れ」のイメージを強く受け取りました。

この映画、昨年のマイベスト映画。傑作です!
もうすぐDVDの発売日で、すでに予約済なのです(^^)楽しみ!
サブスクで配信されるんだろうけど、手元に置いていつでも確実に観られるようにしたいって思っちゃったんだな。
DVDを観たら、感想を書けたらいいなと思っています。

思いつくままに書きたいことを書いていたら、長くなってしまいました。
久々に好きなものを楽しんだり、流れを感じたりして、エネルギーが湧いて来ちゃっているみたいです(^_^;)

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BLOG わたしの想い

ACCとして始める2022年

2022年一本目のブログです。
あっという間に1月も後半ですが、
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、私の2022年は、年明け早々のACC資格取得から始まりました。

ACCとは、国際コーチング連盟(ICF)認定アソシエイト・サーティファイド・コーチという資格の略称です。

日本のコーチング資格は全て、各団体が独自に認定している民間資格です。
例えば、私が以前から持っている生涯学習開発財団認定マスターコーチという資格は、コーチ・エィという会社が提供するプログラムを修了し、一定の基準に達したコーチに対して認定している資格です。
日本には、このような認定団体がいくつもあり、団体によって様々な特色があります。

今回私が取得したACCを認定しているのは、世界最大のコーチング組織であるICFです。
世界のコーチ達の元締め的存在であり、コーチングのコア・コンピテンシーの策定もこのICFで行われています。
ICFの認定資格は国際資格であり、コーチングの国際基準を満たしたコーチであることを証明する資格です。
取得要件も多くの他の認定資格よりも厳しく、一般的には他の認定資格などを取得したコーチが目指すケースが多いように思います。

ACCは、ICFの認定資格のうち、一番最初の資格です。
ACCの次はPCC(プロフェッショナル認定コーチ)、そしてMCC(マスター認定コーチ)という、3つの認定資格があります。

資格取得のお知らせでも書きましたが、ACC取得は、コーチングを学び始めたときからの、私の最初の目標でした。
2年と少し前、「まずはこれを目指してがんばろう」と決めて、私は自分で受けたこともなかったコーチングを学び始めました。
なので、この最初の目標を達成し、その先を目指して新たにスタートする機会を、この気持ち新たな年の初めに得られたことは、なんだかとても良いタイミングだなーと感じております。

この先、ICF認定資格の次のステップであるPCCを目指して励んでいくことはもちろんなのですが、
私の中では、2022年のコーチングにおける成長テーマがあります。

それは「学習と成長を育む」です。

この「学習と成長を育む」は、ICFが定めるコーチングのコア・コンピテンシーの4つの領域の一つでもあります。

最近の私は、よく「学習って何だろう?」「成長って何だろう?」と考えています。

例えば、

勉強をして知識を手に入れたとしても、それによって自分自身が変わることがなければ、それは学習とは言えないのではないか?ただの情報収集なのではないか?

とか

そう考えると学習とは、今の自分に何か良いものを追加するというただの安全な取り組みではなく、それによって自分自身が変わってしまうかもしれない、リスクを含んだチャレンジングな取り組みなのではないか?

とか

どんな経験からも学ぶことができるとしたら、どこにだって自分自身が変わる、成長する可能性はある。でも、その可能性がつながる先は、予め完全に予測しきれないからこそ、想像を超えた豊かな何かにつながり得るのではないか?

とか

成長が望ましい変化であるとしたら、何が望ましいのかは価値観によるはず。だとしたら、価値観が変われば、過去の経験を捉え直すことによって新たな成長の契機があるのではないか?

とか。

そういうことを考えていると、この「学習と成長を育む」には、全く未知の新しい何かが生まれそうな、ワクワクした予感を感じるのです。

もう一つ、私が2022年のテーマにしていることがあります。
それは、<ひらく>

<ひらく>がひらがな表記なのは、ふたつの漢字を意識しているからです。

ひとつは「開く」。
これは、「閉じる」の反対ですね。
新しい扉を「開く」というようなdoingはもちろんですが、自分自身が「開いている」というbeingの方も大切にしたいと思っています。
“open”は、コア・コンピテンシーで定められているコーチングマインドのひとつでもあります。

もうひとつは「拓く」。
これは、「新しく作り出す、今までになかったことを始める」ということ。
未来を拓く、新時代を拓く、なんて言いますね。
書いているだけでワクワクしてしまいます。

この<ひらく>「学習と成長を育む」には、非常に強い関連がありそうです。

開いている自分で学ぶことが、成長につながり、可能性が拓かれていく。
2022年は、そんな年になればいいなと思っています。

コーチングで、クライアントの「学習と成長を育む」パートナーとして協働できることは、私にとってもチャレンジングな取り組みであり、大きな喜びでもあります。
そして、その経験から、私も最大限に自分自身の学習と成長を育んでいきたいと思っています。

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そんなコーチングを提供しています。

これは、このホームページのTOPに掲載している文章です。

「ふれあい、うつしあい、ひびきあう」コーチングとは、互いの学習と成長が循環するような、影響し合える関係から生まれるのではないかと思います。
そのためには、まずはコーチの側が、自分自身が変わってしまうかもしれない可能性をも引き受けて、開いた自分でクライアントと共に学ぶ。
そういう姿勢が大切なのではないかと思っています。

そんなコーチングを、多くのクライアントの方々とできる2022年になれば幸いです。

ご自身の「学習と成長を育む」パートナーとして、コーチと話をしてみませんか?
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2021年のふりかえり〜センス・オブ・ワンダーとともに

ぐっと寒い日が続きますね。みなさん、体調お変わりありませんでしょうか。
今年もあっという間に師走です。

先日、Spotify(私が愛用している音楽ストリーミングのアプリ)が、こんなものを作ってくれたんです。

わたしの「2021年のSpotifyまとめ」です。
これによると、2021年の私は23,896分もSpotifyを聴いていたそうです!すごーい!
その内容は44ジャンル992アーティストに渡り、トップアーティストのTempalayを5,747分も聴いていたらしい。トップソングの「大東京万博」(もちろんTempalayの曲)は249回も再生したそう!このTempalay、車ではCDでも再生しているので、実際はもっと聴いていることになりそうです。

このまとめの他に「My Top Songs 2021」というプレイリストもSpotifyが作ってくれたのですが、このプレイリストの曲たちを聴いていると、本当に色々なこと、その曲とともに見た景色や感じた空気のにおいや質感、その時考えたこと、それらが重なって生まれてきたことなんかが、ぶわーっと蘇ってきます。

私の2021年の出来事を振り返ってみると、コーチングスクールの過程を修了し、コーチングを始めた当初からの目標であるACC(国際コーチング連盟認定アソシエイト・サーティファイド・コーチ)への切符を手にしたり、自身のHPも開設してひよっこではあるもののプロコーチとしての歩みをスタートしたりと、自身にとっての転換期を着実に作ってきたという実感があります。

でも、そういうことができたということよりも、「こんなに多くの時間を、自分のために、自分の好きな音楽とともに過ごせたのだ!」という喜びや、そこから蘇ってきた記憶(大きな出来事や達成などからはこぼれ落ちてしまう類のもの)のかけがえのなさの方が、私にとっては大切なことのように感じています。

 

ふと、2021年のはじまりには、どんなことを思っていたんだろうと気になって、2021年1月1日の日記を読み返してみました。(日記は書いておくべきものですね!)

これによると、どうやら今年の正月には「センス・オブ・ワンダー」という言葉が私の中に降ってきたそうです。

センス・オブ・ワンダー、美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目を見はる感性という意味の言葉です。

音楽を聴いているときも、
ことばを読んでいるときも、
アートと向き合っているときも、
コーチングをしているときも、
コーチングを受けて自己探求しているときも、
自然を感じているときも、
どこかでこのセンス・オブ・ワンダーが働いている。
そして、そこで起こる感覚が、感情が、ことばに収まりきらないことが、不思議で果てしなくてたまらなくて、でもやっぱりことばにできるようになるんじゃないかと期待している自分がいる。

そういう、センス・オブ・ワンダーこそが、自分が大切にしたい感性なのだと、
そんなことを書いていました。

これを読んで改めて思い返してみると、私にとってこの2021年は、センス・オブ・ワンダーをのびのびと育み、「感じる」ことに夢中になった一年だったのではないかと思えてきました。

「沈黙の春」で有名なレイチェル・カーソンは、「センス・オブ・ワンダー」という本でこのように述べています。

 子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。

 もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目をみはる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。

 この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。

レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」

この1年、私が興味関心を抱き、影響を受けてきたものを振り返ってみると‥

四季折々の琵琶湖と里山の自然。その風土から生み出されるものたち。
音楽のある生活と画面越しのライブ。
谷川俊太郎さん、穂村弘さん、最果タヒさんたち詩人の目。
小説家・保坂和志先生の作品と小説的思考塾。
アートでは、内藤礼さんの母型(豊島美術館)や<ひと>、うつしあい。杉本博司さんのOPTICKSインタビューで読んだ山口晃さんの技術論。
美学者・伊藤亜紗さんの身体性や触覚に関する本利他プロジェクト
そして、コーチングと、コーチングを通して関わらせていただいた人たち。

挙げ始めるとキリがありませんが、なんとなく「自然」が関わるものが多いように思います。

私には芸術とは何かよくわからないのですが、ひょっとすると芸術というものには、人の中にある自然の部分が大きく影響しているのではないかと思っています。
ロゴスに収まりきらないものたちです。
そういう、その人を超えた力が芸術を成させるのだと聞いたことがあります。

そして、コーチングをしていると、今を生きる一人ひとりのなかに、その自然の部分があることを感じます。
美しく、未知で、どこまでも不思議なものです。
私はその存在に畏敬の念を抱きます。
そして、きっとそれが可能性というものなのだろうと思っています。


そういう「自然という力の源泉」に近づいて、多くの時をともに過ごすことのできた年でした。
この1年を経て、私のセンス・オブ・ワンダーは、より自由に、おおらかに、活発になってきている気がします。
きっとこれからの私の人生にとって、重要な、意味のある1年になるだろうと思っています。

さて、じゃあ、これからどうしたい?来年はどんな年にする?

もちろん、センス・オブ・ワンダーは引き続き大いに育み、発揮していきたいと思っています。
一方で、来年は、感じるだけでなく、感じたことを言葉にすることや思考につなげることを強化していきたいなと思っています。
頭を鍛えていくイメージですね。
正直な話、最近あまり頭を使っていないかもしれません。使い方の広さと深さが足りないような気がします。
そういうことに取り組むことで、身体と心、そして頭も、自分の全部をよく使って、よく生きることにつながるんじゃないかなと期待しています。

少し早いけれど、これが私の2021年のふりかえりと、来年に向けた抱負です。

12月、何かと慌ただしい時期ですが、この1年をふりかえり、来年の過ごし方を考えるには良いタイミングです。
是非コーチと一緒に、あなたのこれまでとこれからについて話してみてはいかがでしょうか?

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BLOG 好きと交差

お茶とコーヒー

「好きな食べ物は?」と聞かれたら、「うどんとあんみつ」と答えます。

うどんはいつでも食べたいし、いつでも食べられる。そして実際に一番頻繁に食べている食べ物です。

あんみつは、とってもテンションの上がる食べ物なんだけれど、ここ最近は食べる機会を持てていない。だから、私が追い求めているのはリアルあんみつではなくあんみつの幻影なのではないかという気がしないでもないところ。

でも、「好きな食べ物(飲み物含む)は?」となると、「お茶とコーヒー」がうどんと拮抗しています。

「お茶とコーヒー」といった身近な日常の中にある好きなものと付き合うとき、私は、マイベーシックの手堅い安心感と、その日の気分に応じた幅広い選択肢、その両方があるとすごく幸せだなと思います。

マイベーシック

何も考えず、とにかくこれさえあれば安心ってやつ。

この時期はこのセットです。

サーモスのポットに入った温かい番茶。

寒い時期は番茶が美味しいですね。
ポットにティーバッグをひとつぽんと入れて、沸かしたお湯を並々注ぐ。それだけで安心。
仕事中もこのセットをデスク横に備えているし、食事時も大抵はこの番茶を飲んでいます。

冬はね、温かい飲み物がすぐに冷めちゃう問題。ありますね。
サーモマグやタンブラーも持っているものの、私はあの口当たりがあまり好きじゃないんです。
そして、温かいものは温かく飲みたいんだけど、手元で冷めていくのは好きなんです。
その冷めていく、現在進行形の感覚を味わえないのは趣不足。
だから、ポットで温かくしておいたお茶を、手元のカップで冷ましながら飲んでいます。

その日の気分に応じた幅広い選択肢

コーヒーはほぼ毎日飲んでいます。
最近は少し胃に重たく感じているので、だいたい朝と午後イチの2杯。

コーヒー豆は少しずつ買うことにしていて、基本は「THE COFFEESHOP」というお店で定期便で届けてもらっています。
それだけじゃ足りないから、定期便の分がなくなった頃に、歩いて近所の焙煎珈琲屋さんへ。
いつも一緒というわけじゃなくて、ちょっとずつ違う豆を試すのが楽しい。

コーヒーはペーパードリップで1杯分だけ落とします。
お湯を沸かしながら直接マグカップにドリッパーをセットして、ペーパーフィルターにコーヒーメジャーすりきり一杯のコーヒー粉。
お湯が沸いたら、少しだけドリッパーに注いで粉を蒸らす。
粉が十分に膨らんできたら、ドリッパーの3分の2くらいまで、優しくお湯をそそぐ。
上がってくる湯気を受け止めるために、ドリッパーの真上に顔を持っていく。
このコーヒーの香りの湯気を浴びている時が、最高に幸せですね。

時には、スイッチONのしるしのようなコーヒーも飲みます。
車で息子を保育園に送った帰り道、マクドナルドのドライブスルーで買う1杯のコーヒー。
美味しいかと言われると別にそこまで美味しくないし(少しずつ美味しくなってきているんだろうけど!)、
眠気覚ましやカンフル剤という程の効果も期待していないんだけれど、
飲むと静かに「よし」とか「さて」という気持ちになる。
そんなコーヒーがマクドナルドやコンビニエンスストアやオフィスの給湯器にはあって、それはそれで大切な存在。
今朝もそんなコーヒーを飲んで、「そろそろ今日はブログを書こう」と思ったのです。

最近は紅茶も好きです。

つい最近、散歩の途中で近所に素敵なティーハウスを見つけました。

レルブロイヤルティーハウス
材料にこだわった茶葉を買うことも、カフェ&ティースタンドでそのこだわりのお茶を飲むこともできます。
オンラインストアもあるので、是非覗いてみてくださいね。

先日は、日本最古とも言われる茶産地・滋賀県朝宮産の無農薬紅茶と、地元長浜市で安心安全に栽培された五穀茶を購入しました。

こういうお茶を、茶葉とお湯の量、温度、抽出時間をちゃんと守って丁寧に淹れて飲むと、「はー、美味しい」としみじみ贅沢な気分になります。
丁寧に作られたものを、丁寧にいただく。
自分を大切にするってこういう感じかなって思います。

でも、いつでも丁寧を求めているわけじゃないんですよね。

マグカップで大雑把に作ったミルクティーを、ガブガブ飲むのも大好きです。
大きなマグカップにティーバッグのイングリッシュ・ブレックファストで紅茶を淹れて、冷蔵庫から出したばかりの牛乳をドボドボ注いだだけの雑なミルクティー。
この時期は、サマハンを入れて「なんちゃってチャイ」にして飲んでいます。

サマハンってご存知ですか?スリランカのアーユルヴェーダ・スパイスティです。
原材料・成分(Amazon調べ 笑)は

きび糖、ブラックペッパー、ロングペッパー、シリテーク、イエローベリードナイトシャイド、ジンジャー、クミン、ジャヴァガランガル、ウィッシュヌクランティ、パッパーダガム、コリアンダー、アジョワン、ファルスカルンバ、リコリス、アダトダ

だそうで、顆粒状で、お湯に溶かして飲むタイプのインスタントドリンクです。

日本でもヨガショップなどで売っているのを目にしますが、割高なので、私はAmazonで100パケットくらいまとめて買っちゃう。
すると、3週間ぐらいかけて、スリランカから国際郵便でベコベコになった箱が届きます。
その箱を見ると、「おー、よくぞはるばるお越しになった!」と嬉しくなっちゃいます。
今見ると、Amazonで定期おトク便もあるんですね。知らなかった。
スパイスなので体を温めたり喉をケアしたりする効果もあるようですが、なんと言っても病みつきの美味しさがおすすめです!

さて、ここまでつらつらと私の好きな「お茶とコーヒー」について書いてきました。

こうやって好きなものについて思い巡らしたり、好きなものとともに暮らしていることを実感したりすると、「ああ、こういうものに支えられて私は生きているんだなぁ」と温かい気持ちになります。
そして、こんな好きなものに対しても安定と変化の両方を求めてしまう私、なんて欲張りなのかしら!とも思います。
でも、その両方を満たせることが、きっと私にとっての幸せなのですね。
自分を固定化しないことが、とても大切なことだと思っています。

コーチングというと前に進むためのものと思われがちですが、
時には「立ち止まって、自分の好きなものを確認する」なんて時間を持つことも、生きる上では大きな力になるんじゃないかなと思っています。

みみをすますラボでは
あなたと わたしが みみをすまし
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BLOG わたしの想い

「ととのえる」という言葉

すっかり寒くなりましたね。

私は、ここ2〜3週間ほど、なんだか「ままならない」と感じる状況が続いていました。

まず長男が風邪を引き、私がワクチンの副反応で寝込んでいる間に次男に風邪が感染り、副反応疲れの私も風邪をもらい、回復しないうちに夫が副反応で軽く寝込み、やっと私の風邪が良くなってきたと思ったら次男が胃腸炎になるという具合。

病気の子どものケアって、もちろん心配するし、私の予定を調整しなきゃいけないし…という苦労もありますが、なんといっても肉体労働として大変です。
小児科に連れていくだけでも一苦労。
朝一番の受付開始と同時に予約して、嫌がる子どもをなだめて病院につれていき、診察の待ち時間(予約してても長くなりがち!)のグズグズに付き合って、薬を処方してもらって帰宅するころには母子ともにぐったり。
胃腸炎なんて、二次感染予防のための消毒という重労働がもれなく付いてきます。
3歳の次男にとっては初めて認識する腹痛だったのか、「おなかがいたい、おなかがいたい」と母に縋り付くので、私は延々と彼のお腹をさすり続けることしかできませんでした。しばらくすると、出すもん出した彼はケロッと元気に暴れてましたが、こっちにはそれに付き合う元気は残ってない…。
そして、回復期の子どもって、いつも以上にべったり甘えたがるような気がします。不安や違和感が残っているのでしょうか。でも、母はずっと君のことを抱っこしているわけにはいかないのだよ。

こういう日々を過ごしていると、自分の体力・気力のゲージがどんどん下がっていくのを感じます。

「ままならんなぁ」という感じです。

とはいえ、徐々に私と家族の体調も回復し、ブログを書けるぐらいにはじりじりと気力ゲージも上がってきたわけです。
ここまでよくがんばりました。えらい。

コーチングをしていると、よく「ととのえる」という言葉を使います。
対象は、体調だったり、心だったり、自己基盤やバランス、環境などなど、本当に色々ですが、クライアントさんからもテーマとしてよく出る言葉だし、コーチ自身もよく使う言葉ではないかと思います。

私も、特に調子が良くない時に、「ととのえたい」とか「ととのえねば!」と思うことがあります。
私自身がクライアントとしてコーチングを受ける時にも、何かエネルギーが足りない、すぐれない感じの時に「ととのえる」をテーマにすることが多いような気がします。

この「ととのえる」という言葉、私は、自動的に「整える」と脳内変換していました。
でも、先日、本(呼吸の本)を読んでいたら「調える」という表現が出てきたんです。
私、びっくりしちゃって。目からウロコ。
いや、知ってたはずなんだけど!「調身、調息、調心」って言いますもんね。
でも、それまでの私の脳内辞書には「ととのえる=整える」しかなかったのです。

違いが気になって、手もとの辞書で調べてみました。

整える

①みだれのないようにする。きちんとする。「隊列を―・身なりを―」

②手おちや手ぬかりのない状態にする。「準備を―」

調える

①(手をつくして)すべてそろえる。「晴れ着をー・費用をー」

②ほどよくかげんする。「味をー」

③まとめる。成立させる。「協議をー」

三省堂国語辞典小型版

なるほど。

「整える」の方には、「あるべき状態を目指す」ようなニュアンスを感じます。
正しい状態、あるべき状態といった基準や秩序がありそうです。

一方、「調える」の方は、「いい感じにする」ぐらいのニュアンスでしょうか。
できる限りのことはするんだけど、合意点とか妥協点とか着地点とか、そういうポイントを探っている感じがする。

「調える」の「②ほどよくかげんする」というのがいいですね。
料理で言う、いい塩梅ってやつです。
「こんなもんかな」って自分のセンサーで判断して、ちょうどいい具合にするのです。

このちょうどいい具合ってやつは、非常にナマモノ的というか、今ここだけに存在するものって感じがします。
その日の食材、その日の気候、その日の作る人・食べる人の好みや体調、前の食事で食べたもの、そういう色々なものが複雑に交差した場所に立ち上がるのが、ちょうどいい具合なのではないでしょうか。
正解や明確な基準があるわけではない。
そして、そのちょうどいい具合を目指してできる限りのことはするんだけど、最終的にできあがったものを「今日の味」としてありがたくいただくのです。
「おかーさん、ちょっと味薄い」って言われたら、「はいはい、醤油でもかけといて」でいいわけです。
そういうおおらかさを感じます。

こういうことを考えると、「ととのえる」という言葉を使う時に、自分の中に「整える」と「調える」、両方の捉え方があるのは良いことだと思います。
どちらがいいとかじゃなくて、どちらも必要。
状況に応じて使い分けられることが大切なんじゃないかなと思います。

体や心に対して「ととのえたい」時には、「調える」を思い出すといいかもしれません。

料理がナマモノであるように、体や心もナマモノです。
そもそもままならぬものであり、正しい状態もなければ、コントロールできるものでもないはずです。
でも、生きている限りずっとうまく付き合っていくしかないものです。
だから、その時々のちょうどいい具合を探って、できる限りの工夫もしながら、いい感じにする。
そういうことなんじゃないかなと思います。

「いい感じにする」なんて曖昧なこと、どうすりゃいいのよ?というあなた、ヒントは「みみをすます」ことにあるかもしれません。

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