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BLOG うつろう風景

つまるところ、変わり続けるものの「今」が好きなのです

暑くなったり雨が続いたり、不思議な夏の気候ですね。

私は、次男の虫歯騒動が勃発したり学業に追われたりする日々を過ごしています。
久々となったこのブログでは、ゆるりと近況について書いていきます。

ピラティスのパーソナルトレーニングのこと

初めてコーチングを受けていただいた方の感想として、「楽しかった」と「頭が疲れた」をよくいただきます。
「頭が疲れた」と言われると、私はムフフとしてしまい、「そうそう、それが頭のコアマッスル!思考の体幹トレーニングですよ!」と言ったり言わなかったりするのですが、
そんな私は、この春からピラティスのパーソナルトレーニングを受け始めました。

パーソナルトレーニングは、もちろん費用はそれなりにかかりますが、自分には合っている良いものだと感じています。

まず第一に、トレーナーがちゃんと見てくれているということ。
私個人をしっかりと見たうえで承認したりトレーニングの提案をしたりしてくれることが、私のモチベーションやトレーナーへの信頼につながっていると感じます。

それから、トレーナーがいるから自分の枠を超えられるということ。
今どき、ピラティスだけなら動画でも何でもやる方法はいくらでもあります。
でもそれだと、できそうなことばかりやってしまったり、逆にわけも分からず難しいことをやって挫折したり、そのときの自分に必要な枠を超えることが難しいことがあります。
その点、ちゃんと見てくれているトレーナーは、私に適切な挑戦を促してくれます。
「自分ひとりならこんなしんどい動きしませんけど!」ということも、トレーナーが背中を押してくれるからやろうと思えます。

そして、やっぱりできると嬉しいということ。
できると思っていなかったこと(そもそもやってみようとすら思っていなかったこと)をできると嬉しいんですよね。
「できる」というのは、自分自身で確認できることもあれば、トレーナーが「今きれいにできてたよ!」と言ってくれることでわかることもあります。
自分の身体の使い方の癖は自分自身では気づかないことが多いものなので、「変わってきたよ」と言ってもらうことで実感できる変化があります。

これらはコーチングとも共通していることですね。
そして、トレーニングを通して、(望むと望まざるとに関わらず)変わり続ける自分の身体への興味関心も高まっているような気がしています。
その興味関心は、コーチングの持つ「楽しさ」とも関連することなんじゃないかと思います。

無鄰菴の庭園のこと

最近、庭園というものが気になっています。

今まであまり考えたこともなかったのですが、庭は「生もの」なんですよね。
いつどんな背景で作られた庭であっても、目の前にあるのは「今の庭」である。
その美しさは、今この瞬間に自然から生み出されるものであり、様々な歴史や環境といった状況から立ち上がるものでもある。
そういうところが興味深いなーと思っています。

こちらは、京都の南禅寺にある無鄰菴の庭園。
明治期に山縣有朋の別荘として作られた庭です。

庭には枯山水よりも本物の水があってほしい。池よりも川だとなお良し。
そんな私にとって、こちらのお庭は最高です。
夏の小川と青紅葉も本当にきれいでしたが、四季折々の美しさがあること間違いなし。
カフェでお茶をいただくこともできるので、南禅寺界隈の観光スポットとしてもめっちゃおすすめです。

変な感想ですが、この庭を歩いている時に「むむ、これはあれだな」と思い出したのは、東京ディズニーランドのイッツ・ア・スモールワールドでした。
共通点は何なんだろう‥
なんだか、すごく童心に帰る感じがするんですよね。
奥へと探索しながら進んでいくワクワクする感じとか、その途中で美しいものや珍しいものを発見する驚きの感じとか、ノスタルジックな憧憬(山縣有朋は故郷の風景を再現しようとした)とか。
あと、縮尺がバグってるの(実は意外なほど狭い)も共通点ですね。
でも、一番は明るくわかりやすいエンターテインメント性みたいなものかもしれません。
なんだかとても「近代」って感じがします。

そのあたりはもう少し学んでみたいなと思っています。

くるりのライブのこと

くるりのライブに行ったことも、忘れちゃいけない近況です。
このところもっぱら配信ばかりだったので、久しぶりのライブハウスに感動していました。
身体にダイレクトに響く音の幸せよ…!生きててよかった!涙

特にこの曲が、とにかく変態的に超絶かっこよかったのです。

くるり Tokyo OP

こんなバキバキな曲の完璧な演奏を生で見られるなんて最高の一言なのですが、
なんといっても石若駿のドラムが素晴らしくて、「阿修羅かな」と。笑
今でもこの演奏を思い出すと、この敦煌莫高窟第249窟の天井画の阿修羅や神々が、びじゅチューンのように舞い踊るイメージが脳裏に蘇ります。
びじゅチューン好き。MOA美術館の井上涼展行きたい…。

敦煌莫高窟第249窟の天井西画。6世紀中頃の中国(西魏)の壁画。阿修羅の両脇には風神雷神がいます。

ライブを通して受け取っていたことは「続く」というイメージで、
開かれた道や旅の途中の「今」であるということ、
常に新しい「今」を生きることで変わり続けて進んでいくのであるということ、
そして「変容しながら続く」ということが変わらないこととして存在し続けているのだということでした。

だからこそ今この瞬間に生まれているとんでもなく素晴らしいものを目撃して、私はその揮発性の高さに少し途方にくれてしまう。
この感じはなんだろな?とよくわからないのだけど、きっと自分にとっては大事なことなのだと思います。

ここまで書いてみて思ったのは「つまるところ、変わり続けるものの『今』が好きなんでしょ」ということで、
それは間違いなくコーチングをやっている理由のひとつでもあると思います。

でも最近は、その「今」に触れた時に「私はどうすればいいんだろう」という思いも生まれていて(特に芸術に関する時)、それはこれからの私の問いなのかもなぁという気がしています。
まぁ、それが私の「今」ということですね。

あなたの「今」はどうですか?

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