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寒露の冬支度

先週の金曜日、10月8日は二十四節気の「寒露」。
秋が深まり、冬に向けた支度をする時期だそうです。
この時期は、空気が澄んでいて、晴れの日も多く、空が本当に気持ち良いですね。

私は最近、夜空を眺めることが増えてきました。
最近、「金星」というものを認識できるようになったんです。
なんと生まれて初めてです。

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我が家のリビングのベランダは西向きで、しかもそちら側に琵琶湖があるもんだから、私は毎日、西の空ばかりを眺めています。
ある日、夕暮れ時の西の空に、一つだけ、強く輝く星を見つけたんです。
まさに一番星です。
その時はきれいだなーと思っただけだったんだけど、次の日も、その次の日も気になる。
そこで、夜空にスマホのカメラを向けると星の名前を教えてくれるアプリで調べてみて、「これが金星か!」と知るに至った次第なのです。
それからは、毎日、夕暮れ時に西の空を見上げては「あ、金星!」とやっています。

金星は、地球の内側を回っているので、真夜中に見ることはできないそうです。
この、夕暮れの西の空に見える金星を「宵の明星」、明け方の東の空に見える金星を「明けの明星」と呼びます。
宵の明星が見えるのは来年2月頃まで、来年3月頃からは明けの明星が見られるそうですよ。


冬の支度も始めています。

なんといっても、まずは冷え対策。
ストールやレッグウォーマーを引っ張り出し、お布団も厚いものに変えました。
飲み物も、温かい番茶が美味しい時期ですね。

そうそう、新しく小さな土鍋を買ったんです。

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週末に目止めをして、今朝はこの土鍋でさつまいものお粥を作りました。
朝ごはんにお腹の温まるものを食べると、ほっとしますね。
これからの時期、おじやにうどんに一人鍋に、大活躍してくれそうな予感です。


この寒露の時期には、「早寝早起き」と「呼吸」を大切にするといいそうです。

季節が移り変われば、日照時間も変わります。
日照時間が変われば、私たちの体内時計にも影響します。
この季節の変わり目に、その時の自分にとって心地よい「早寝早起き」に意識を向けることって、とても理にかなっているなーと思います。

私は、もともと夜ふかしが苦手(眠くて遅くまで起きていられない!)なのですが、朝寝はわりと得意だったりするので、笑
最近は、早起きして、気持ち良く一日を始めることを意識しています。
我が家は小さな子どももいるので、朝の時間は嵐のように過ぎていきます。
でも、早起きで時間のゆとりがあると、心地よく「今日の自分」を立ち上げることができると感じています。

朝目覚めると、まず体温と体重を測ります。自分の身体の調子を確認します。
そしてお湯を沸かしながら、顔を洗って簡単に身支度を整える。
それから、ゆっくりと白湯を飲みながら、ベランダに出て、外の空気を感じています。
ぼんやりしたり、呼吸したり、ストレッチして身体を動かしたり、今日の感じと今の自分を馴染ませます。
そうそう、最近は、お友達に誘ってもらった朝活にも参加していて。
毎朝6時55分から、ほんの5分だけのオンラインの集まりなのですが、元気をもらえる大切な時間です。

朝活が終わったら、家族の支度の時間!
朝ごはんを食べて、子どもの準備を手伝って、それぞれの時間に間に合うように、
「はーい、みんないってらっしゃい!」と全員を送り出すまで、息をつく余裕がありません。

送り出して後片付けをしたら、またスイッチを切り替えて、その日のスケジュールやタスクを確認してお仕事モードの始まり。
早起きができていないと、ここの切り替えがうまくいかず、ズルズルと引きずっちゃうんですよね。
在宅仕事だといくらでも引きずれちゃって、その結果、あれもこれも集中できない…
早起きは、一日の過ごし方に大きく影響するなーと、しみじみ実感している今日この頃です。


それから「呼吸」。
空気の澄んだこの時期だから、至るところで気持ちよく呼吸して嬉しくなっているのですが、最近は、特に寝る前にじっくり呼吸するようにしています。

いわゆる「呼吸法」と「深呼吸」の違いって何だと思います?

「呼吸法」は、吐いてから吸うやり方で、腹が主導権を握っているそうです。
「深呼吸」は、吸う方が先で、胸が主導権を握っているそうです。
「呼吸の本」(谷川俊太郎・加藤俊朗)に書いてありました。
この場合の「呼吸」は、腹で吐いてから吸う方だと思っています。

おやすみ前の布団の中で、呼吸に意識を向けています。

最初の何回かは、お腹からしっかり全部吐き切って、お腹を緩めたら勝手に空気が入っていって、というのを意識して繰り返しています。
鼻から「ふーっ」とか、口から「はーっ」とか、吐き方は色々やって、違いを感じながら遊んでいます。
そうしているうちに、お腹が柔らかくなって、自然と深い呼吸ができるようになる気がします。
そのまま、自然に息を吐くことを繰り返していると、すーっと全身の力が抜けて、本当に気持ちよーくリラックスして、気付いたらぐっすり眠っています。

そして、ぐっすり眠れると、気持ち良く目覚められる。
良いサイクルです。
最近はそんなふうに過ごしています。

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せっかくだから、温泉にあひるを連れていく

温泉が好きです。
大きなお風呂であれば銭湯でもいいんだけど、温泉だったらより嬉しい。
そして、露天風呂があったらもっと嬉しい。

足繁く温泉に通うようになったのは、滋賀に引っ越してからのことです。
車で気軽に行ける範囲に、日帰り温泉がいくつかあります。
休みの日に早起きして朝風呂に行ったり、家族で出かけた帰りに寄ってさっぱりしたり、「あー、とにかくひとりでのんびりしたい!」という時の逃げ場にしたり、気分や用途に応じて通い分けています。

温泉はいいですね。
お湯に浸かっていると、ほどける、とける、ただよう、そんな感覚になります。
お湯に委ねて、自己の境界が曖昧になっていく。

「サ活」って聞きますね。
サウナ→水風呂→外気浴を繰り返すことで「整う」っていうアレです。
私は、サウナはたまに入る程度ですが、温浴からの外気浴を好んでやります。
風が皮膚を撫でる感覚が好きです。
曖昧になった境界線を、外気に触れられることで確認していく時間です。

曖昧にしたり、確認したり、そういうことを繰り返しているうちに、
余分なものを手放して、必要なものを受け取って、少し輪郭のスッキリした私になっている気がします。

先日、好きなバンドのCDを買ったら、特典でお風呂セットが付いてきたんです。
お風呂桶と、タオルと、あひるちゃん。
あひるちゃんというのは、ラバーダックです。お風呂に浮かべるあひるのおもちゃ。
推しだから、無条件で特典付限定盤を買うんですが、私にはコレクション趣味はないので、特典はありがたく使わせていただきます。
お風呂桶とタオルは温泉通いにもってこいなのですが、あひるちゃん…
せっかくだから、あひるも温泉に連れていくことにしました。

私の温泉セット
意外とイカツイあひるちゃん

「せっかくだから」って、日常から逸脱させるマジックワードですね。
日常的思考の範囲だったら、あひるちゃんなんて連れて行きませんよ。
だって、要らんし。なんならちょっと邪魔だし。
でも、連れて行ってみたら、結構楽しかった。
ジャグジーの激流に飲まれたり、陽の差す露天の水面に写るタイルの中を揺れたりしているあひるちゃんの姿を眺めているうちに、その風景に親密さと安心を感じている自分に気づきました。

日常からの逸脱といえば、旅行って、「せっかくだから」を連発している気がします。
せっかくだからあれ食べよう、あそこも寄ろう、やってみよう、見てみよう。
日常からの逸脱のオンパレード。
余分なことをしてしまうこともあるけれど(ついつい食べ過ぎちゃったりね)、そこには新たな出会いと気付きがあります。

コーチングも、「せっかっくだから」が働く場のような気がします。
普段はこんなこと話さないんだけど、コーチがいるから、貴重な時間を確保したから、せっかくだから話してみよう。
そうやって話してみることが、今の思考や感情、行動を超えた可能性につながっていきます。

そういう「せっかくだから」って、別に大したことじゃなくていいんです。
まずは日常の枠組みから出ることが大事な気がします。気軽にコンフォートゾーンを出るんです。
そういうことに慣れていくと、軽やかに大きな挑戦ができるようになるんだなって、コーチングをやっている方たちを見ていると思います。

「せっかくだから」に乗っかって、ちょっといつもと違うこと、やってみませんか?

ちなみに、お風呂セットのついてきたCDは、Tempalayの「あびばのんのん」というシングルです。
謳い文句は「ドリフターズ以来の令和お風呂ソング」、テレビ東京系ドラマ25『サ道2021』エンディングテーマです。
‘あの夏’感の溢れる、おおらかで美しいお風呂ソングです。
せっかくだから、聴いてみてください(^^)

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3枚の写真

このブログでは、私の日々の暮らしのことや家族のこと、季節のことなんかも書いていきたいなと思っています。

このブログを始めるにあたって、アイキャッチ画像(この投稿の上部にある画像のことです)用に使えそうな写真はないかなーと、アルバムを見返してみたんです。
そして、自分のいる風景がなんと移ろい変わっていることか!と、改めてびっくりしたんですね。

自分のこれまでの人生を振り返ると、暮らしている環境、日々を共に過ごす人たち、取り組んでいる物事、その時の自分の状態、何もかもが変化しています。
私の場合、特に子どもができてからの変化は劇的で、日々のスピードの体感が全然違う気がします。ところどころ記憶がないほど、あっという間です。
そして、もちろんどの風景でも四季は移ろい、決して同じ日は来ないわけです。
当たり前のことかもしれないけれど、その変遷に、改めてすごいなぁと感じてしまいます。

今回、アイキャッチ画像用に選んだ3枚は、どれも息子が生まれてからの写真です。
正直な話、これらを選んだ基準は「映えるけれど顔がくっきり写っていないもの」でしたが、どれも今の私につながる大事な瞬間の写真だと思っています。

この写真は、4年前、山中湖でキャンプした時の写真。富士山をバックに。
このころは、東京で暮らしていて、平日は夫は出張で基本的に不在。私は、仕事しながら長男とふたりで暮らすペースにすっかり慣れっこに。
ずっとこの感じでいい気もしてたんだけど、家族でキャンプを始めたことがきっかけで、やっぱりもうひとりいるといいなと思い始めたころ。

こちらは2年前、香川県の直島にて。瀬戸内芸術祭に行った時。瀬戸内の夏とアートに触れて、「こういうの好きなんだよなあ」としみじみ感じた。
次男が生まれて、仕事も復帰して、東京でワンオペでものすごく忙しくしていたころ。
これからの暮らしについて、変える必要性は感じていたものの、方向性は決めかねていてモヤモヤしてた。コーチングに出会う前の話。

最後にこれは、去年の夏、琵琶湖で湖水浴をした時の風景。
家族で滋賀に引っ越してから、初めての夏。この年の始めにコロナ禍が始まり、世界中がニューノーマルなんて変化に戸惑うなか、私は私で懸命に新たな環境に適応しようとしていたころ。
何かと大変だったけれど、琵琶湖という存在と空の広さに圧倒される日々。

こうやって、写真3枚取り出して眺めてみるだけでも、その頃のことをありありと思い出し、風景のうつろいに驚かされます。
これからの風景のことも、このブログに残していくことで、そのうつろいを感じられたらいいなと思っています。