Categories
BLOG ひとりごと

10月のひとりごと「5歳の息子に憧れる」

今月は、ふだんから触れているものに影響を受けちゃうよねって話。

私がまいにちまいにち濃厚に触れているものといえば、やはり息子たちなわけです。

今朝も、私が大学のレポートを書いていたら、次男(5歳)が部屋に入ってきて「アマゾン見せて」と言ってきました。
彼の言う「アマゾン」というのはAmazon prime videoのことで、要は動画見せろって要求。
「朝は時間ないからだめ」と言っていたらちょうど7時になったので、私はレポートを切り上げて朝の支度へ。
「見せてくれなきゃ動かない!」とごねる息子を置いて部屋を出て、
バタバタと家事をする合間に息子の様子を見に行くと、椅子の上で丸くなりながら、全身でこちらを睨みつけています。
ふーんと思って放置しておくと、こっそり廊下に顔を出して、こちらを探っている様子。
私も廊下に顔を出すと、ぴゅっと部屋に引っこんで隠れる。
またしばらくすると顔を出してきて、見つかると引っこむ。
それを繰り返してしばらくした後、そろそろ朝ごはんを食べさせねばと声をかけに行った部屋はもぬけの殻で、私が「あれー?」と言っていると「ここだよー」と別の部屋から飛び出てきてケラケラ笑う。
そして、兄のパンツを振り回してしばし遊んだ後、「ママー、うんち!」と大きな声で叫んでトイレに駆け込んでいきました。
そんな息子を見ながら私は、「健康で何より」と少し呆れながらも、何とでも遊びながら今この瞬間を全力で生きている感じに思わず憧れを感じてしまうのです。

この今朝の記憶を振り返りながら思い出したのが、「季節の記憶」という小説のこと。
稲村ヶ崎で暮らす父と息子の話で、私はこの小説を読んで以来「私もこんな子育てをしたい」と憧れていたのだけれど、今朝の感じはなんだかちょっと近いかもという気がしました。
でも、ひょっとするとそれはたんに、クイちゃん(登場人物の息子の名前)と次男が同じ年だからかもしれません。
クイちゃんのモデルは猫って聞いたことがあるけれど、5歳児というものはみんな猫みたいなのでしょうか?

さて、5歳児の魅力のひとつはやはり、ほっぺがぷりぷりなことではないかと思います。
次男はもともと色白で、重力を無視したようなハリ感しかない肌には羨ましさしかありません。
でも、この羨望は危険でもあると感じています。
当たり前の話だけど、5歳の身体と40代の身体はまったくもって別物なわけです。
自分の中での美しさの基準を5歳児の肌に設定してしまうと、これはとうてい実現できない理想なのです。
ここはわかってはいるところなので、日々、「40代には40代の美しさ!」とよくよく言い聞かせながら生きるようにしています。

5歳の息子は髪の毛もツヤツヤサラサラです。
彼の髪は私がカットをしています。
「どんな髪型になったって絶対にかわいいから大丈夫!」という素材に対する圧倒的信頼に基づき、眉上あたりで横一線にざくざくハサミを入れて頭囲を一周し、その下部はバリカンを使って刈り上げるという、ひたすら大胆な坊ちゃん刈りに仕上げています。
結果、予想通りにかわいいので、毎日毎日「かわいいなぁ、きれいだなぁ、最高だなぁ」と思いながら、彼の髪を撫で回しています。

ところで、私の髪型もここ最近はずっとショートヘアなのです。
実は最近、担当美容師さんが変わって、イメージのすり合わせに苦労しています。
その方が比較的保守的なタイプなこともあり、私の思う「スッキリ短くしてください」に達しないことが続いています。
写真を見て話をしても、結果「もうちょっと短くしてほしかったな」という気がしている。
とうとう先日は、最後の最後に「襟足だけこれぐらい切っちゃってください。刈り上げてもいいんで!」と言って切ってもらうことに。
最後に直すのって全体のバランスが崩れちゃうから避けたいんだけど、つい。
でもこれね、コミュニケーションの難しさとか、互いのショートヘアの概念の違いとか色々あるとは思うんですけど、たぶん私自身が息子の髪型に寄せたがってる部分が大きいのではないかと思ってます。
だって、あれが私のなかでは世界一かわいいので。
しかし、「いい感じに坊ちゃん刈りに寄せてくれ」っていうのは、ちょっと無理な要求じゃないかと我ながら思うのです。
長男(小3)はスポーツ刈りにしちゃったので、これはこれでかわいいんだけど、さすがに寄せたいとは思いません。
もしかすると私がショートから離れたほうがいいのかも…と、ボブぐらいに変えていこうかなと思う最近なのです。

みみをすますラボでは
あなたと わたしが みみをすまし
ふれあい、うつしあい、ひびきあう、
そんなコーチングを提供しています。

あなた自身に、あなたの世界に、一緒にみみをすますことから始めませんか?
お気軽に、まずは体験セッションからお申込みお待ちしています(^^)

Categories
BLOG 人生にコーチングを!

「本気でやり切ること」への恐れを超えて

ひさしぶりにクライアントの声をご紹介させていただきます。

人生の節目を一緒に確認するようなセッションの後に、胸が熱くなるような振り返りをシェアしていただきました。
「これは是非誰かに知ってもらいたい!」と思い、ブログへの掲載をお願いしたのでした。

クライアントご紹介

今回ご紹介するのは、1年半前にもブログ(自分のトリセツをつくる)に登場していただいたさやかちゃん。
もう3年のお付き合いになるのですね!
その間、いろんなことがありました。本当に、いろんなこと…(遠い目)

そんなさやかちゃんが社労士の資格に挑戦することを決意したのが1年ほど前のこと。
人事畑のキャリアを歩んできたさやかちゃんにとって、社労士はいつか挑戦したいと思っていたことのひとつだったそう。

とはいえ、社労士は合格率6%の超難関資格。
私、ずっと見てた(聴いてた?)から知ってます。
さやかちゃんは本当の本当に、本気で、ベストを尽くして、勉強に取り組んできました。
会社員を辞め、フルタイム受験生となり、色々なものを乗り越えて、今年の夏の試験を受けました。
しかし、結果は不合格。(合格ラインまで1点足りなかったそう…1点…!)

その後のセッションは、さやかちゃんの「今まで」と「今」、そして「これから」を考えるうえでの節目のような時間になりました。

クライアントの声

セッションの後、社労士試験の振り返りとしてシェアしてくれた文章がこちらです。

この10年近く、不妊治療、妊娠、出産、育児など人生のイベントがたくさんあった。
それはそれで大切なことだし、そのせいで何かが犠牲になったとは思わないけど、何かあった時に全力を出し切れない言い訳にしたり、スケープゴートにしていたのは事実。
それは意識的か無意識か。わからないくらいしみついてしまった自分の思考の癖だったように今は思う。
本気を出さない/出せない状態がデフォルトになってくる。
「俺はまだ本気を出さないだけ」って思っていたけど、「私って本気出せるんだっけ?」「本気を出した私って、なにができるんだっけ」と不安に駆られる。
自分への信頼や自分の力を信じたい気持ちが大いにあるけれど、確かめるのが怖い。
結果、本気で何かをやること、やりきることを無意識に避けていた数年だったかもしれない。
それはそれでエコで間違っていない。
でも、私の本質はきっとそうじゃない。

社労士試験は本気でやり切った。
がむしゃらに何かに打ち込む自分がいた。
そのことがまずはうれしい。
ちょっとしたトランス状態だったかもしれないけど、この年でトランスするほど打ち込むってすばらしいこと。
大変だったけど、朝早く起きて、時間を見つけて勉強に打ち込む毎日はとても楽しかったし、頑張れる自分がとても好きだった。
そんな自分が家族に与えている影響もとてもいいなと感じていた。

「ここまでやれる自分」と、「ここまでしかやれない自分」を知った。「ここまでやれる自分」を知って自分への信頼が手中に戻ってきたように思う。
「ここまでしかやれない自分」を知ったけど、「そうなんだ」としか思わない自分に驚いている。
これまでだったらネガティブに捉えたり比較したりしていたけど、今は「じゃあどうやって付き合っていこうか」としか思わない。
それは自分にとって初めての感覚でとても良い感覚だと思う。イマココ感?
振り返ってみれば小学生の時から限界まで走り切ってドカンと体調を崩すタイプだった。
38歳にしてやっと自分の特性として、トリセツに昇華?成仏?できたな。

読んでいる側が今の自分のあり方を問い直さずにはいられなくなるような、正直で切実な言葉が並んでいます。

身軽だった頃に比べて、自分の人生に大切なものたちが増えた今。
「俺はまだ本気出さないだけ」って、ドキッとしますよね。

本気を出すことを無意識に避けていたさやかちゃん。
どうして今、本気を出すことができたのでしょうか?
ふたつの理由を挙げてくれました。

ひとつは、自分自身と話し合って「今だ」って決めた感覚。
タイミングがピッタリだったなって思う。
2022年3月ころだったかな、一回社労士を取ろうと思ったときにゆきこちゃんに「本当に社労士なの?」と問いかけてもらったことがあった。
その時、結構衝撃的だったんだよね。
社労士という大きな課題に向かおうとしているこの決意を問われることってあるんだ〜!って。
その時は確かに違うなってチャレンジを見送って。
でも一方で、いつか今だってタイミングが来るんだろうなという風待ちの気持ちにもなって。
無理やり能動的に行くんじゃなくて、運命的に受動的に決まることもあるかもしれないという予感を手に入れたんだよね。
だからこそ今回、その風が吹いたときにふっと身をゆだねられたように感じる。
無理なく、私にとっては今だったから、本気を出せたんじゃないかな。

もうひとつは、本気を出さないようにするストッパーを1つ1つ扱って手放す機会があったからだと思う。
私の場合ストッパーは「不安」。
こうなったらどうしようという不安が具現化した時に自分を守れるように、「本気を出していなかっただけ」という言い訳ができるようにしてたなって思う。
今回の場合は「これまでの学び方が通用しない。新しいやり方を試すのが不安」「答え合わせをして合格点を割った時の自分を想像すると不安」とかをゆきこちゃんと扱った。
扱って眺めてみて、手放して、棚にしまう作業をすることで、「大丈夫、本気で走って大丈夫」って自分の前に広がる道を整備していたんじゃないかな。

これは「信頼」の成果だな、と思います。

ひとつには、1年半前の記事にもある「答えは私の中にある」という信頼。
もうひとつには、「私は自分の不安を扱っていくことができる」という信頼。

さやかちゃんにとっても、セッションで不安を扱うことはとても勇気のいることだったそう。
さやかちゃんは「ゆきこちゃんがどんと構えてくれていたから」と言ってくれたけど(嬉しい!)、「こういう環境ならば自分は不安と向き合っても大丈夫」ということを、さやかちゃん自身が少しずつ少しずつ学んでいったからこそ。
それはやはり、ご自身のチャレンジの成果に他ならないと思います。

そして最後に、今感じていること。

人は経験からしか学ばないというけれど本当にその通りだと思う。
日々の穏やかな生活の中でも学ぶことはたくさんあるけれど、ストレッチな環境下でしか学べないこともやっぱりあるし、限界の状況だからこそにじみ出てくる人間性みたいなものがあるなって今回感じた。
常に厳しい環境にいたいとは思わないけど、必要な時に必要な挑戦ができる環境は大事。
いつでも帰れる港があるから大海原に漕ぎ出せる感覚。
それは私にとって家族でありコーチだな。
私も誰かにとってのそういう存在でありたい。
そしてまた次の冒険に想いを馳せてわくわくする気持ちでいる自分にびっくり。次は就職だ〜!

セッションも、これからの希望に満ちた清々しい時間だったのです。
一山超えたさやかちゃんは、自分のなかの声へのアンテナ感度が上がっているように感じました。
次の風も必ず敏感にキャッチして、いい流れに乗っていくことができるはずです。

私からのメッセージ

何を書こうか少し悩んだのだけど、この振り返りを読んだ直後にさやかちゃんにメールした文章が、やっぱり一番フレッシュで一番率直なんじゃないかなと思ったので、改めてそれを載せたいと思います。

すごく正直な言葉が並んでいて、とても心を打たれました。
特に、社労士試験に「頑張れる自分がとても好きだった」というところ。
できない自分を認めたり、許したりすることもトリセツとしては必要だけど、
自分の好きな自分でいられるって、やっぱりすごいことなんだなって思いました。
そのひとつがさやかちゃんにとっては「本気でやり切る自分」なんだろうね。

後半は、ここまでの取り組みを思い出して、じーんとしていました。
本当に、「今」がさやかちゃんにとって納得感のあるタイミングだったからこそ、「本気でやるぞ!」と決めて進んで来られたのだと思います。
「不安」や「恐れ」というのは誰にとっても直視するのが難しく、扱うのには覚悟が必要なもの。
覚悟を決めてそういうものを扱いながら一歩一歩進んできた経験は、さやかちゃんにとっても本当にかけがえのない学びだと思うし、私もその姿にたくさん影響を受けました。
スマートじゃなくていいから、全力で生きたいな!って気持ちです。
そういう人生が私にとってはいい人生だし、そんなふうに生きられているのが「私の好きな自分」かもしれないなーと思いました。

なんだか公開ラブレターみたいでだんだん照れくさくなってきましたが、笑
さやかちゃん、あなたは本当にかっこいいし、
コーチとしてあなたと人生をご一緒できていることを、私は心から誇りに思います!

最後に

「みみをすますラボでは
あなたと わたしが みみをすまし
ふれあい、うつしあい、ひびきあう、
そんなコーチングを提供しています。」

私がこのコンセプトを決めて、コーチングサービスを始めたのが約2年前のこと。

私たちは離れていても「ふれあう」ことができるし、互いを「うつしあう」ことで相手を知り、自分を知ることができる。
そして何よりも、「ひびきあう」ように互いに影響を受けたり与えたりしながら、それぞれに、さらに自分らしく変わっていく。

今回のさやかちゃんの振り返りから、ちゃんとそういうことができているのだなーと改めて実感することができたように思います。
心から感謝。

最近は特に、影響のことをよく考えます。

コーチングを通して、自分の人生を真剣に生きる人たちにふれていると、私自身がすごく影響を受けます。
クライアントさんたちは「私に影響を与えてやろう」なんでつもりで話しているわけじゃなくても、それでもどうしても勝手にひびいてしまうもの。
話す内容とかじゃなくて、その正直なあり方に影響力があるのです。
そういうものが積もり積もって、少しずつ私の中にも変化を求める声が生まれてきている気がします。

私自身、自分のなかにみみをすまして、その声を誠実に受け止めたいなと思い始めています。

みみをすますラボでは
あなたと わたしが みみをすまし
ふれあい、うつしあい、ひびきあう、
そんなコーチングを提供しています。

あなた自身に、あなたの世界に、一緒にみみをすますことから始めませんか?
お気軽に、まずは体験セッションからお申込みお待ちしています(^^)